山賊焼き（さんぞくやき）ってご存知でしょうか？
長野県の中信地域（松本市・塩尻市周辺）の郷土料理・ローカルフード・B級グルメ。
撮影：筆者
山賊焼きって、どんな料理？
「山賊‘‘焼き‘‘」っていうものの、焼いている訳ではなく実は‘‘揚げもの‘‘。
鳥のもも肉やむね肉の一枚肉を、ニンニクや生姜が効いた醤油ダレに漬け込んで、片栗粉をまぶして豪快にからりと揚げた料理です。
平たく言えば、大きな「鶏の竜田揚げ」。
また鶏肉は、ももやむねなど部位の違いのほか、骨付き・骨なしなど、お店によっていろいろです。
大きさは大人の顔くらいはありますが、結構普通です。
何で山賊なのか？
山賊焼きの名前の由来は松本市と塩尻市を由来とする説が2つあります。
- 松本市にある「河昌」というお店の「山賊がものを“取り上げる”→“鶏揚げる”にかけて、また山賊の傍若無人なイメージを鶏肉の一枚肉を豪快に使った料理になぞらえた」説
- 塩尻市にある「山賊」というお店で出していた料理を元祖とする説。
そのためか、松本市と塩尻市ではそれぞれ独自に山賊焼きのPR活動が盛んです。
松本市 ⇒ 松本山賊焼応援団
塩尻市 ⇒ 信州しおじり発祥 "ＴＨＥ 山賊焼"｜塩尻ブランドWEBサイト
地元では一般的な料理
松本市内や塩尻市内やその周辺ではこの山賊焼きの専門店もいつくかあり、居酒屋や食堂でも結構メニューとして提供しているお店も多く、またスーパーでも普通に総菜コーナーに置いてある、地元ではメジャーな定番料理です。
山賊焼きを提供してくれる専門店や食堂ではテイクアウトしてくれるお店も多いので、地元の家庭ではひいきにしているお店の山賊焼きをテイクアウトして食べることも多いのも特徴ではないかと思います。
1枚が結構大きいので、お店では食べやすいようにカットして提供してくれますが、個人的にはカットせず、「豪快にガブっとかぶりつく」のが好きです。
お味はサイコー！
竜田揚げっぽいので何となくのイメージはつくかもしれませんが、結構濃いめの味付けなので、ご飯のおかずにもお酒のおつまみにも最適！！！
また大きな1枚肉を使っているので、から揚げや竜田揚げに比べてよりジューシーさも強いと思います。
おススメのお店は・・・
お店で食べたい場合のおススメのお店ですが、やっぱりこの2店。
松本市の「河昌」さんと、塩尻の「山賊」さん。
山賊焼きの河昌（かわしょう）
住所 長野県松本市浅間温泉1丁目17-32
電話 0263-46-5550
営業時間 11：30～14：00 ／ 17：00～22：00（L.O.21時）
定休日 毎週火曜日
山賊
住所 長野県塩尻市大門七番町10-1
電話 0263-52-0743
営業時間 17：00～23：00（L.O.22時）
定休日 毎週水曜日
出張や旅行で電車を使って松本に来たら、JR松本駅ビルにあるココもおすすめ。
松本からあげセンター
住所 長野県松本市深志1-1-1 JR松本駅ビルMIDORI 4階
電話 0263-87-2229
営業時間 10：00～20：30（L.O.22時）
定休日 不定休（駅ビルの休みに準ずる）
長野県下3店舗 とりのからあげ専門店 松本・上田・長野 からあげセンター
実はこの3店以外に個人的に超おススメしたいお店が1店あります。
それは『成美屋（なるみや）』さん（長野県東筑摩郡山形村）。
ここは山賊焼きの専門店で、メニューも「山賊焼き」と「もつ煮」しかありません。店内でも食べること出来ますが、どちらかというとテイクアウトの方が一般的なお店。
県外から観光に来て食べるとなると、このお店はこの記事の流れから外れちゃうので今回は省きます。
（今度『成美屋』で記事は書きたいと思います。）
